「だだちゃ豆」とは、山形県庄内地方の中でも鶴岡市周辺の限られた地域で、地元農家の手によって、古くから大切に守り育てられてきた在来種の枝豆です。
「だだちゃ豆」という名前の由来には、有名な一説に、「殿様説」というものがあります。「だだちゃ」とは庄内地方の方言で「親父」「お父さん」を意味します。
枝豆を荘内藩酒井家の当主に差し上げたところ、その美味しさに感動し、「この枝豆は、どごのだだちゃ(親父)の作った豆だ」と口にするようになったことから、「だだちゃ豆」と呼ばれるようになった、という説です。
他にも、福島県の伊達地方から鶴岡に茶豆を持ち帰って食べたところ、あまりにも美味しいことから「伊達の茶豆」「ダテノチャ豆」という噂となり、なまって「だだちゃ豆」となったという説など、諸説あります。
特徴など
「だだちゃ豆」は栽培する土地が合わないと風味が落ちてしまい、生産地が限られるといわれています。そして収穫期も短く、また保存も困難だったため、長らく「幻の豆」と呼ばれてきましたが、近年の輸送手段の向上等により全国的に知られるようになりました。
サヤの毛が茶色で、くびれも深く、見栄えは必ずしも良くありませんが、他にない独特の甘みと濃厚な風味があります。
2粒サヤの出る割合が、ほかの枝豆よりも多いのも特徴です。粒が少ない豆はその分旨みが凝縮され、美味しくなります。1本の枝になる2粒サヤの豆が多いほど、その豆は「美味しい」と感じられるのです。
従来から鶴岡の生産者の方々は、来年植える種子に2粒サヤのものを選別し、増やす努力をしてきました。2粒サヤだと収量は少なくなりますが「美味しいものを食べたい」という当時の人たちのこだわりが感じられます。その努力が、今日全国的にも有名になった「だだちゃ豆」の美味しさを作り出してきたのです。
生産地域 | 山形県鶴岡地区周辺 |
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収穫時期 | 8月中旬~9月上旬 |
早晩性 | 晩生 |
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